A-woodhomeブログ2024.07.18

これからの家づくりで知っておいて欲しいこと①~ライフサイクルコスト編~

こんにちは!A-woodhome(エーウッドホーム)の荒木です😊

突然ですが、これから家づくりをはじめる予定の方、まさに最近考え始めた方々に質問です!皆さんはマイホームを購入・新築するにあたって何を重視しますか?
デザイン性?間取り?価格?etc…
もちろんどれもマイホームを選ぶ上で大事な要素のひとつです🏠 今回はそんな家づくりを始める&始めたばかりの方こそ聞いて欲しい!これからの家づくりで知っておいて欲しいことについて、前編・後編の2回に分けてお話ししていきたいと思います😆

言わずもがなマイホーム購入とはほとんどの方にとって一生に一度の買い物であり、何千万円単位の買い物になるわけですが、これから永い人生の中で『家にかかるお金』以外にどんなことに、どれだけのお金がかかるのか?つまりこれからの人生で大きくかかるお金、ライフサイクルコストについてお話ししていきます💰
ここからの話では数字がたくさん出てきますが、極力わかりやすく説明しますので是非最後までご覧ください!

まず、一生の中で大きくかかるお金として以下の3つが挙げられます。

  • 教育にかかるお金
  • 老後にかかるお金
  • 住宅にかかるお金

『人生の三大資金』と言われたりもします。この前編では『教育にかかるお金』『老後にかかるお金』についてお話ししていきます。

教育にかかるお金

まずは『教育にかかるお金』について。
子どもたちの教育にはいくら必要なのでしょうか?
まずは下記のグラフをご覧ください⬇️⬇️

このグラフは、お子様ひとりあたりの幼稚園から大学まででかかる教育資金の目安になります。幼稚園から大学まですべて公立の場合が約822万円、小中高は公立で幼稚園と大学が私立の場合で約1088万円、そして幼稚園から大学まですべて私立の場合はなんと約2300万円かかると言われています。
そしてこれら『教育費』とは別に『養育費』を加えていきます。『養育費』とは学習塾やピアノ教室、スポーツクラブなどのいわゆる習い事にかかるお金のことです。

この養育費については月に3万円ほどかけているご家庭が多いとのことで、
3万円/月 × 12カ月 × 15年間(幼稚園~高校) = 540万円

という計算になります。ですから、前述の『教育費』+『養育費』で一番高い試算が3000万円近くになるわけですね!

これが『教育にかかるお金』の概要になります。

老後にかかるお金

続きまして『人生の三大資金』のふたつめ、『老後にかかるお金』について考えていきましょう🧐
皆さんは『老後2000万円問題』という言葉を耳にした覚えはありませんか?数年前にニュースや新聞で話題になった言葉です。大まかに言えば老後の備えとして一人あたり2000万円必要!という話なのですが、この2000万円である根拠ってご存じでしょうか。

まずは老後に2000万円必要だと言われているモデル世帯の要件はこちら👇

  • 夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦
  • 夫婦ともに無職で年金だけが収入源
  • 夫は厚生年金受給者、妻は専業主婦

これが、2000万円必要だとされているモデルの世帯になります。
この場合、夫婦2人がもらえる年金額は約21万円、そして平均的な生活における支出額は約26.5万円、つまり毎月5.5万円の赤字になると言われています。
1年に換算すると66万円、30年で1980万円の不足が生じる計算になります。
人生100年時代と言われる現代、この先はもっと長生きすることも考えられます。
これが『2000万円』という数字の根拠です。

『いや、そんなの人によるでしょ』

そう思った方もみえるかもしれません。その通りです。2000万円で十分な人もいれば、足りない人もいるのが現実です🤔

『持ち家だし、夫婦で26.5万円も必要ないな』

『夫婦ともに自営業者だから21万円も年金もらえないよ』

『賃貸の家賃を考えると26.5万円では足りないかも』

老後に必要な資金の額は個人の状況によって大きく異なります。
つまり重要なのは、長寿化は今後さらに進んでいく中で、充実した人生を送るためには自分自身で備えておこうという自助努力が必要だということです。

2000万円という数字はあくまで試算ですので。 ここで、総務省が公表している『夫婦ともに65歳以上の無職世帯(夫婦のみ)の1カ月の収入と支出』のデータをみてみましょう💡

👆の画像の中の下段、支出グラフの中で、節約できそうなポイントを考えてみましょう🧐
食費や交際費などのいわゆる『変動費』の節約はなかなか持続することが難しい場合が多いので、見直すべきは住居費、生命保険料、通信費等の『固定費』だと考えます😊
『固定費』の節約は安定的に毎月の出費をカットできます。例えば、生命保険の見直しや、格安スマホへの切り替え、使っていないサブスクの解約などがあります💡

住居費も見直してみましょう……って、この試算の『住居費 16,827円』って安すぎやしませんか?
そうです。この試算は住宅ローンや賃貸の家賃を想定しておらず、すでに持ち家の状態での試算になっているのです!

老後生活費の中で大きなポイントとなるのは『住宅費』

例えば、65歳になっとときに既に住宅ローンを払い終わっていれば年金収入だけで十分に暮らしていける、という方は多いでしょう。

一方、賃貸生活の人はずっと支出が続いていく事になります。
年金生活となると、家賃はかなりの出費となり、毎月の生活費を圧迫することにもなりかねません。

では、老後を考えたときに賃貸と持ち家、どちらがお得なのでしょうか。

前提として、生涯トータルの支出は賃貸でも持ち家でも大きくは変わらないと言われています。

そんな中で、賃貸を選択するメリットとしては、定年後は移住することを考えている方や、老人ホームに入りたいとお考えの方は賃貸の方が身動きがしやすいということが言えます。
しかし、最大のデメリットは『賃貸契約を断られること』です。特に独居高齢者が賃貸契約を断られるケースが多く、近年社会問題ともなっています😨

持ち家の場合はローンを完済している場合は家賃負担がなく、老後に住み続けられるという点で考えた場合、持ち家の方が安心だと言えます😊
ただし、現在賃貸住まいの40~50代の方が『老後が不安だから持ち家を買わないと!』と無理をするのは逆効果で、無理にローンを抱えるのであれば貯蓄や投資に回した方が有効的なケースもあります。

つまりは、それぞれの状況に応じて、賃貸or持ち家、どちらを選ぶかを判断していく必要があるということです。

ここまで、『教育にかかるお金』と『老後にかかるお金』についてお話してきました。

三つ目『住宅にかかるお金』についてのお話は、ライフサイクルコストの観点から、これからの家づくりにおいてどういう家を建てるべきなのか?という点をお話ししていこうと思います😁(ようやく家の話ができる…笑)。

次回『これからの家づくりで知っておいて欲しいこと②~選ぶべき建物と性能について編~』をお楽しみに!